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遮熱塗料の正しい選び方

今年もまた猛暑が・・・賢く選びましょう

遮熱塗料の正しい選び方

遮熱塗料を選ぶ前に知っておきたい2つのポイント

  •  今はさまざまな遮熱塗料がありますが、どれを選べばいいか非常に迷うことがあります。
    そのような時は以下のポイントで候補を絞っていくと良いでしょう。
    特に、遮熱メカニズムの説明のなかには、 いくつもの「ウソ」が隠れていますので、それを見抜くことが大事です。

    真空とは何か
    中空バルーンとは何か

真空メカニズム
  •  遮熱塗料を考えるには、まずこれを理解することが非常に重要なのです。
    「真空」というと「空気のない状態」という理解しかしていない人がほとんどであるのが現実です。 そこに「ウソ」が隠されています。

     小学校の頃、理科の時間に「真空」の実験をした記憶がある方もいらっしゃると思います。 容器の中に鈴を入れて、その中の空気を抜いて「真空」状態にすれば、鈴を振っても音がしないこ とに驚いたものです。
    真空とは

    つまりこれは、「真空」状態では空気がないので音や熱はまったく伝わらないという理屈です。
    真空とは

     現在市場に出ている遮熱・断熱塗料のほとんどは、遮熱のメカニズムについて 『真空 状態になるので外部との熱や音を遮断します』と説明されています。 しかし、実際はそれでも音は漏れますし、熱も遮断されずに、部屋は暑くなります。 なぜでしょうか?
    その答えのカギとなるのがこの表です。
    真空の分類表
    (JIS Z 8126-1 /ISO 3529-1 より抜粋)

    これはJIS規格で定義されている真空の分類ですが、これでわかるように、俗に「真空」といってもさまざまなレベルがあり、 そのほとんどは実際に は空気を含んでいます。 みなさんは「真空状態だから・・」の表現で「真空=空気がない状態」で 音や熱が伝わらないと思われていませんか? 実は、その真空のレベルと真空容積の差により性能に大きな差違が生じるのです。
    チェックポイント1

HSPメカニズム
  •  次に、遮熱塗料の説明にはこの「中空バルーン」という言葉が非常によく登場します。
    が、それが何なのかいまひとつわからない方も多いと思います。
    中空バルーンとは、簡単にいうと内部に空気の層をもった球体の物体です。ということは 太陽光を浴びると、確かに反射もしますが、バルーンの大きさに比例してそのなかに多くの熱が蓄積されるということです。
    そして、溜まった熱は当然、時間が経つにつれて、外ではなく温度の低い部屋のほうへ放出されます。
    しかし、そこはあまり説明では触れられません。
    中空バルーン

     ではもうすこし詳しく説明してみましょう。

    HSPメカニズム

    他社製品の遮熱メカニズム説明の「嘘」

     さまざまな遮熱塗料のホームページやカタログなどで遮熱のメカニズムについて語られるとき、 上のような図を用いて説明されているのをよく目にすることがあります。
    これは、熱が塗料を反射している図になりますが、「この説明には記載されていない事実」が 隠されています。
    他社製品の多くは太陽光の反射による「遮熱性」と空気層を含む塗膜厚による「断熱性」を持たせる塗料であり、 それはセラミック、又はシリカ系の10~50μの中空バルーン(中空ビーズ)を使用しています。
    これらはそのメカニズム上瞬発的な断熱性はありますが、中空バルーンの径が大きい(塗膜厚が厚い)ほど より多くの熱をバルーン内に吸収・蓄熱し、時間経過と共に飽和状態になり、その蓄積された熱がより温度の低い方へ 熱放出され断熱性能が低下します。
    つまり、塗装後の短時間では一定の効果はあるものの、時間経過とともに熱が放出されるのでまた温度が上昇するのが実態です。

    最初は確かに効果あり!     ⇒   時間経過すると暑くなる。。。
    HSPメカニズム HSPメカニズム

     一方、チルコートHSPは微小な天然セラミックパウダーを使用しているので、極限まで高めた反射効率の良さで 塗装面を発熱させず、また塗膜に蓄熱しない上に天然セラミック自体の熱伝導率の低さで断熱性能にも優れています。
    つまり、熱を発生させず、また蓄積もしないので長期間にわたって適温を保持することができるのです。
    最初は同じように効果あり!  ⇒  時間経過しても持続する! 
    HSPメカニズム HSPメカニズム

     遮熱塗料の説明の中で「中空バルーン」という言葉が出てきたら、 まずはその大きさを確認することが大事です。
    粒が小さいのなら放出する熱量も小さいので、部屋の温度もあまり上昇することはありません。 しかし粒が大きいバルーンを使用している塗料は、確実に温度が上昇するのでご注意ください。
    業者にツッコめ!2

     本当はまだまだいろんな細かいウソが隠されていますが、まずはとにもかくにも、
     「真空とはどのレベルの真空かな?」
     「中空バルーンはどの大きさのバルーンかな?」
    この2点に絞って、よく確認してから検討されると、失敗しない塗料を選択することができます。
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