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よくあるご質問のご回答

皆様からよくお問合せいただく内容を記載していますので、参考にして下さい。

Q1.遮熱塗料について 内容

1-001. 遮熱塗料チルコートHSPが塗膜表面温度上昇を抑制するメカニズムとは?


 太陽光線は、その波長によって「赤外線・可視光線・紫外線・X線・ガンマ―線」に分類されますが、光線の性質的な側面を見ると、 「紫外線」「可視光線」「赤外線」の3つが代表的といえます。 紫外線・可視光線は、熱エネルギーへの変換率が低いのに対し、赤外線は変わりやすい性質です。
 赤外線が物質に当たると、反射吸収が発生し、その反射吸収が起因となり、電磁波の分子運動を誘発します。 この分子運動のエネルギーが発熱を引き起こすため温度が上昇します。
 HSPは、その赤外線を効率よく反射することで、熱エネルギーの発生・吸収を抑え、遮熱効果を生む塗料です。

1-002. 中空バルーンを使用した塗料との違いは?


 中空バルーンを使用している遮熱断熱塗料の場合、(中空にするために)粒子径が約10μ〜50μと大きく、 比重が塗液より軽く、内部が中空のため浮力があります。 これにより塗膜表面を覆い断熱効果を発揮する構造なのですが、塗膜表面の平滑性は失われ、汚れが付きやすくなります(塗膜劣化の促進)。
 塗膜表面が劣化すると必然的に遮熱効果も低下します。また、歩行など外力により中空の粒子が破損、性能劣化の一因となります。 さらに中空部分が熱吸収・蓄熱し、飽和状態となれば熱放出が始まり、その熱は低い方へと放出が始まります。 即ち部屋内に熱が侵入する事になります。

1-003. 中空バルーン(中空ビーズ)を使用した遮熱断熱塗料の能力は?


 素材がセラミックス製またはシリカ製等で出来た中空バルーン(中空ビーズ)を使用した塗料は 断熱の初期能力は高いですが、中空層の真空領域が低い程またバルーン径が小さいほど、熱吸収が早く長時間による断熱効果は得られません。
中空層が真空だから熱や音を遮断すると云われますが、下記の通り真空の定義により性能が大きく左右されます。 真の絶対真空(極高真空)レベルでないと熱や音を完全に遮断する事は不可能かと思われます。
参考に下記真空の定義を記します。
  ※ 真空は「何も無い状態」である。実用的には次の二つに大別される。
   絶対真空 : 物質・圧力が0の仮想的状態。
   負 圧 : 標準大気圧より圧力が低い状態。
   JISによって圧力の段階ごとに区分されている。
絶対真空とは空間中に分子が一つも無い状態を示しますが、地球の表面上の圧力(1気圧)は100 kpa時に1 cm3中の気体分子は0 ℃時で2.69×1019個も存在します。 現在、人工的に作り出せる真空状態は10-11 Pa程度です。この圧力下でも1 cm3に数千個の気体分子が存在することになります。 外宇宙と呼ばれる銀河間でも気体分子は存在するとされています。
  ※ JISにおける真空の定義
  「大気圧より低い圧力の気体で満たされた空間内の状態」とされている。
  これは1気圧に対してではなく、周囲の圧力に対して減圧された状態を示しており工業的に利用できる圧力として定義されています。 JISに区分されている圧力領域は以下の様になります。



1-004. シリカ粒子を使用した遮熱塗料とは?


 遮熱顔料とシリカ粒子を使用した遮熱塗料であれば、詳細は異なりますが、 構成としてはチルコートHSPと同様になります。
シリカ粒子の比重は1.35〜1.40であり、表面の平滑性も同様。 また、シリカ粒子の場合、親水性に優れる物質のため、汚れ防止効果があります。
水滴が付いた時に通常であれば埃などを巻き込み、水が乾燥した際に汚れだけが残るようなことがありますが、親水性に優れると水が広がりますので、 汚れが濃縮・固着せずに流れやすくなります。(以下、親水性について参考資料)



1-005. 樹脂の違いによる特長について


アクリル樹脂:多くの塗料に使用されています。耐候性に優れ作業性もよく、安価。
ウレタン樹脂:アクリル樹脂の特徴に加えて密着性に優れています。アクリルより高価。
シリコン樹脂:ウレタン樹脂の特徴に加えてより密着性に優れています。耐候性、耐汚染性に優れる。ウレタンより高価。
フッ素樹脂:ウレタン樹脂の特徴に加えてより密着性に優れています。熱、紫外線、耐候性、耐薬品性など塗料の性能としては最も優れています。 但し、非常に高価。
アルキド樹脂:錆止め塗料、鉄部や木部などの仕上げに使用されています。一般的にペンキというとこの材料を指します。
エポキシ樹脂:耐薬品性、耐摩耗性に優れ、下地への含侵性がよく、高強度です。 但し、耐候性(紫外線により黄変する)が劣り、錆止め、下塗り、中塗りに使用されることが多い。

1-006. チルコートHSPに光触媒効果はあるの?


 ありません。
酸化チタンには光触媒効果があるものと、ないものがあります。
チルコートHSPは後者になります。
光触媒は対象物が無機質であれば問題ありませんが、有機質の場合、塗料中の樹脂も分解するので、耐候性が悪くなります。(すぐボロボロになります) そのため、塗料業界では通常の塗料には使用しないのが常識となっています。
光触媒がよく使われているのはタイルや陶器などです。

1-007. 遮熱性能は経年変化するの?


 経年による汚れで遮熱性能は劣化します。
但し、チルコートHSPに使用されている反射材は比重が塗膜と同程度であり、粒子が微細で浮力がありません。 そのため、塗膜中で分散、表面を平滑にし、高い美装性と汚れが付き難くなります。
加えて、特殊材料により親水性が優れるため、汚れがついても 降雨により汚れを洗い流しやすくなります。 なおかつ塗膜劣化の原因である紫外線をも吸収しないので経年変化は起こりにくくはなります。

1-008. チルコートHSP塗装後の表面に付く靴跡とその手入れ方法は?


 完全乾燥後に靴跡が残るのはただの汚れになります。 歩行した際の汚れが付かないような表面を求められるのであれば、逆に艶があり過ぎて歩けない(=転ぶ)と思います。
清掃方法については水洗い、または少量の中性洗剤を入れた水とスポンジによる洗浄が挙げられます。

1-009. チルコートHSP塗装後の表面に油が付着した場合の清掃方法は?


 中性洗剤を入れた水で洗浄します。

1-010. アルカリ系及び酸性系洗浄液を使用した場合のチルコートHSPの耐薬品性能は?


 弱アルカリ、弱酸性であれば問題ありません。

1-011. タンクへの雷激に対する安全をより高めた製品あるの?


 船舶において火災が起きたとき、塗装しているフタル酸樹脂塗料が燃えているそうです。
 亜鉛メッキには導電性があるようですが、遮熱塗料の場合、主目的が遮熱効果を持たせることであり、遮熱顔料やセラミックを多く含むため、 このような性能を持っておりません。
 但し、従来の塗料と異なり、セラミックや酸化チタンを多く含んでいることで非常に燃焼し難いものになっております。
 船舶用遮熱塗料を提案する際、実際に検証したこともあります。 可燃性についてはチルコートHSM (SEA-400)を塗装した板に対してバーナーで耐燃性試験を実施し、問題はありませんでした。
 また、チルコートRC(N-300)だけでなく、タンク内にある石油製品は温度変化に伴い生じる圧力変化により、呼吸ロスと呼ばれる現象が起きるので、 なるべく温度変化を小さくし、揮発量を最小限にして、もちろん安全性も向上させる上で遮熱塗料の提案をさせていただきたいと思います。
 低緯度地方であれば、燃料タンク表面温度は70°C超となり、軽質原油・軽質油製品を貯蔵したときに、油温上昇により軽質留分が揮発し、  品質低下、経済的損失及び火災等に対する安全性の低下、地球温暖化ガスの放散等の影響があります。
 貯蔵する油温にもよりますが、通常、遮熱塗装を行えば、外気温 +5°C程度にまで表面温度上昇を抑制することは可能です。
 また、チルコートHSP (S110)は、不燃性のセラミックスと酸化チタンを大量に含有しており、塗膜を燃焼させる実験においても、 接着剤部分が炭化するのみで、燃焼が継続しない難燃性の塗膜を形成することができます。
 例えば、燃料タンクが雷撃に遭遇した場合にもタンク内部は鉄でシールドされて安全ですが、燃料タンク表面を雷撃が走った(電流が流れる)場合でも、 油温の過上昇や揮発軽質留分が少なく、燃焼限界に達することなく、且つ、タンク表面の塗膜火災の恐れも極めて少なくなります。

1-012. 防水処理をしている屋根に塗装した場合、防水性能を損ねることはないの?性能保証はしてもらえるのか?


 防水シートにも塗装できる遮熱塗料ですが、防水目的の塗料ではありません。 無論、防水性能に与える悪影響もありません。むしろ防水シートが紫外線や熱による劣化から塗料が守ってくれます。
 但し、各社の防水シートに対して塗装試験を行っておりませんので、保証は致しかねます。

1-013. 冬場における遮熱塗料の影響は?


 冬場は日射しが弱いため、もともと構造物自体が温度上昇することはほとんどありません。
 しかし、チルコートHSP/HSM/HSGを塗装していますと部屋内の温度放出をしにくくなります。 よって、冬場の暖房費を余計に必要としてしまうこともありません。
 因みに、中空バルーン系の遮熱断熱塗料は温度の高い方の熱を吸収し低い温度側へ熱放出する特性があるため、夏冬とも一時的な効果と思われます。

1-014. 一般塗料との違いを教えて


 グリーン色などのように、一般塗料の場合では日射反射率が著しく低いカラーについては 遮熱塗料の有効性も主張できますが、ホワイトの場合、それほど変わらないのではないかという意見がありますが、 遮熱塗料の特徴は室内温度上昇の抑制だけではありません。塗料(塗膜)が劣化する要因を考えればよいと思います。 遮熱塗料は10〜20%の反射性能の向上により更に紫外線による塗膜表面劣化の抑制にも働きます。
 また、樹脂による耐候性の違い、防汚効果などの付加価値など一概に遮熱効果だけで比較するのではなく、遮熱塗料のメリットを様々な角度で 比較して頂ければと思います。

1-015. チルコートHSPが机などについてしまった場合はどうしたらいいの?


 アセトンを使用してください。
但し、素地を痛めてしまう可能性があるため、多量につけるのではなく、ウエスなどにしみ込ませて部分的に落とすようにしてください。

1-016. チルコートHSP (S110) の乾燥時間/塗装間隔は?


〇乾燥時間 夏 期・・・30分〜1時間 冬 期・・・2時間〜3時間
〇塗装間隔 夏 期・・・2時間以上 冬 期・・・5時間以上
〇参 考 夏 期・・・25〜30°C 冬 期・・・ 5〜10°C

1-017. ポリカーボネートに塗装はできるの?


 チルコートSP (S-250) を下塗りしてからHSP S-110を上塗りすることは可能です。
下記、参考に各品番のポリカーボネートへの塗装試験結果です。
a) S-110 乾燥→テープ試験→剥がれ→失格
b) SX-205 乾燥→テープ試験→合格→さらに乾燥→剥がれ→失格
c) SEA-400 乾燥→テープ試験→合格→さらに乾燥→ソルベントクラック発生→失格
d) S-210 乾燥→テープ試験→剥がれ→失格
e) S-250 乾燥→テープ試験→合格→さらに乾燥→合格→定温乾燥器 (50°Cで1週間)→小さなひび等がないか拡大鏡で念入りに確認→合格

1-018. (気温の上昇などにより)乾燥時間が早すぎると塗料の伸びもなくなり作業効率も悪くなる。対応策はないの?


 (推奨範囲内で)水を添加してください。
また、吸込みの激しい箇所では、吸い込んだらすぐに乾燥してしまいますが、(シーラーなど)下塗り塗装により防ぐことができます。

1-019. 室外機に対する塗装仕様は?


 経年度合いではなく、旧塗膜がチョーキングしていればS250を塗装します。
手で触ってみて白い粉が付かなければS110を直接塗装できます。
※別紙塗装仕様書をご参照ください。

1-020. セメント瓦に塗装できるの?その場合の仕様は?


 セメント瓦とはセメントと砂を主原料にして混成し練ったものを加圧成形し乾燥した瓦になります。
劣化していなければスレート板と同じ仕様で問題ありませんが、劣化したものであれば砂が浮いた状態になっており、 そのまま塗装すると剥離の原因となりますので対応が必要です。
先ず、素地調整で高圧洗浄機でしっかり表面の汚れを落とし、それから下地塗料チルコートSP-S250を塗布してから 仕上げ塗料にチルコートHSPを塗布してください。
※別紙塗装仕様書をご参照ください。

1-021. コンクリート面にチルコートHSP(S110)は塗装可能なの?


 コンクリート打設直後はアルカリ性(PH12)が強いので、最低一カ月は放置して、 PHを下げてからSP-S250(下地塗装)してHSPを塗装してください。
※別紙塗装仕様書をご参照ください。

1-022. 外壁塗装における凸凹模様とは?


 外壁仕上げ材の高粘度塗料に砂骨ローラー(約1kg/u)を使用して造ります。 粘度が低いとダレなどが起こるため、うまく塗装できません。
●パターン断面図

●パターン見本


1-023. 塗料・容器の廃棄方法は?


 容器の廃棄方法については、中身を使い切り、十分乾かした後、各自治体に従って廃棄して下さい。
塗料については、少量の場合、新聞紙などに塗り広げてから、乾燥させ、可燃物として処理して下さい(各自治体による)。
大量の場合、一般に販売している「塗料固化剤」を使用して、可燃物として処理して下さい(各自治体による)。

1-024. 小分け(容器入れ替え)する際の注意点は?


 水性・油性ともに小分けを行う場合の注意点として、容器の底から充分に攪拌混合させてから、 必要量を正確に計量しながら小分け充填してください。

1-025. 耐用年数が8〜10年ということですが、性能として保証されているのか


 同じ塗料を使用したとしても、環境によって汚れの度合いなどが異なり、 日射反射率に差が生じることが考えられるため、経時での性能保証をすることはできません。

1-026. メーカーとして保証書の発行はできるの?


 一般的に塗料メーカーが保証書を出すことはありません。
理由として、どのように施工されているか見えない以上リスクが大きすぎるからです。 従って元請け会社が施工会社と共同で保証書を発行する場合があります。 この場合、メーカーとしては塗装仕様書に沿った施工であれば、塗膜の剥離など経年劣化に対する保証となります。

1-027. SDS内の輸送上の注意について「国連番号」表記がないのは何故?


 チルコートHSPは、非引火性液体であり表示する必要がないためです。 国連番号を付ける手順書においても、「引火点のないものは危険性がなく表示する必要はない」とあります。

1-028. チルコートの HS CODEについて教えて


 
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下塗り塗料について 内容

2-001. 下塗り塗料は何故必要なの?


 通常、上塗り塗料は特殊性を持つ一方で密着可能な素材の幅が広くありません。 それを解決するのが下塗り塗料になります。
専用の下塗り塗料を塗装することで、上塗り塗料との付着性を高める効果があります(プライマー)。
また、劣化した下地・コンクリートや木材など塗料を吸い込んでしまう素材に対し、高価な上塗り塗料を流し込むのではなく、 安価な下塗り塗料で穴埋めをして、上塗り塗料の使用量を抑える効果があります(シーラー)。
チルコートSP-S250(油性)には、このプライマーとシーラー両方の効果があるだけでなく、浸透性・固着性が非常に高いので 脆弱下地に対し強力に補強することもできます。
これにより、例えばスレート波板(強化セメント板)はもともとアルカリ性ですが、水分や炭酸ガスの侵入によって中性化(耐腐食性の低下)して しまうことを防止できます。また、遮熱顔料を含む為遮熱効果も向上します。

2-002. 下塗り塗料に遮熱顔料を含ませる理由はなぜ?


 塗膜表面にはミクロ的に見たとき隙間が存在します。
もし上塗り塗料で反射しきれず絶エネルギーにも変わらず、この隙間を通った、赤外線が下塗り塗料の遮熱顔料で反射され、 さらに遮熱効果を向上させることができます。

2-003. 各種素材に対する下塗り塗料は?


 下記は参考ですが、詳細は別途塗装仕様書をご確認下さい。
SP-S250 →金属・窯業素材 亜鉛メッキ ALC セメントモルタル タイル(但し、表面がツルツルの場合は付きません。)
アスファルトシングル ※次項目参照

2-004. アスファルトシングルに対し、下塗り塗料として溶剤系を使用するとブリード(アスファルトが塗料に溶け出す)を起こすので、水系でなければならないのでは?


 アスファルトシングルに対する塗料として二つを挙げることができます。
但し、二つの塗料にはそれぞれにメリットとデメリットが存在します。

@ ターベンをベーズとした弱溶剤系塗料を使用する
メリット:
 表面張力が低く浸透力が優れるため、下地の補強効果に優れています。
 付着性に優れています。
デメリット:
 多少のブリードは起こり、塗膜表面が薄茶色っぽくなる場合があります。
 但し、上塗り塗料に水系塗料を使用すれば、上塗り塗料に対しては
 ブリードが起こりませんので、仕上がりに影響はありません。

A 水系塗料を使用する
メリット:
 アスファルトシングルに対してもブリードを起こさずに塗装が可能です。
デメリット:
 浸透力が劣るため、補強効果が乏しくなります。(表面しか補強できない)
 付着性が溶剤系に比べて劣ってしまう。

水系塗料に溶剤系のような浸透力が備わっていましたら、弱溶剤系塗料を使用する必要はなくなりますが、 どちらかを選択する必要があります。
チルコートSP(S250)は@のターベンをベースとした弱溶剤系の下塗り塗料になりますが塗装は可能です。
例えば、塗装基面の劣化が激しく、補強をも主目的として下塗り塗料を選択される場合には、 弱溶剤系の下地塗料チルコートSP(S250)が更にお進めです。

2-005. 耐酸化被覆鋼板に対する下塗り塗料は?


 耐酸被覆鋼板になる「スチールライト」タイプはSP-S250で塗装可能です。
※念のためオリエンタルメタル社「フッソライト」・「フッソライト-SUS」については、確認する必要があります。
理由として、フッ素樹脂パネルやフッ素樹脂フィルムには付着しませんがフッ素塗料の場合、重ね塗りの際、 付着しなければならないので、フッ素分は少なく設定されています。
従いまして、目荒し(ペーパー掛け)をして下地塗料としてSP- S250を塗布後HSPなどで仕上げて下さい。

2-006. それほど年月が経過していない塗料の上から塗装をする場合の注意点は?


 経年度合いではなく、旧塗膜がチョーキングしていればS250を塗装します。
手で触ってみて白い粉が付かなければS110を直接塗装できます。

2-007. コンクリート・モルタル面に水性の下地塗料はなぜ不向きなの?


 コンクリート・モルタル面に塗装する場合、浸透性が必要になりますので、 表面張力の低い油性塗料の方が適しております。
従いまして弊社商品内で比較した上でSP-S250を推奨しております。
今後コンクリート・モルタル面の下地塗料も水性化の実現に向け技術革新を続けております。
しかし現状では未だ「油性>水性」であります。

2-008. ゴム系の素地には下塗り塗料として油性系を使用するのはダメなの?


 この種の塗料は油性系が主流ですが、弊社では合成ゴムに対する付着性がよい水性の SP-S210を開発致しました。

2-009. チルコートは体に無害なの?


 SP-S250は油性になりますが、希釈用シンナーが完全に揮発(乾燥)してしまえば問題ありません。 完全に揮発するまでに必要な時間としては、塗装後、水などが掛らないようにして、1日あれば十分です。
他の油性のチルコート製品も乾燥してしまえばなんら問題ありません。
また水性のチルコート製品は特に問題ありません。
また、S110はホルムアルデヒトの放散量はフォースター相当量になります。詳細はSDSをご参照ください。

2-010. モニエル瓦への塗装はできるの?


 表面に着色されたセメント層(スラリー層)が時間の経過によって傷み、剥がれていきます。
そのため、モニエル瓦に塗装を行うと一緒に剥がれてしまう可能性があります。
対応策としては、セメント層(スラリー層)を強固にする下塗りを行ってから遮熱塗装を行う必要があります。
また、モニエル瓦の特性によりセメント層(スラリー層)は、 溶剤により傷み易くなるため、水性塗料によることが望ましいです。

2-011. 陶板(セラミックタイル)への塗装はできるの?


 表面が非常にツルツルしているため、先ずチルコートSP-S250の下地試験塗装を行ってくだい。br> 尚、チルコートHSPの特徴として、レベリング性(表面平滑性)の高さが挙げられますが陶板(セラミックタイル)のような艶はありませんので、 十分に理解をした上で塗装を行ってください。

2-012. 石綿スレートに塗装は可能なの?


 アスベストを含んだスレートに対し、塗装を行うことは難しいと言われております。
理由として、一般的に塗装を行う場合、埃・汚れを除去するために高圧洗浄を行いますが、石綿スレートの場合、流し洗った廃水に アスベストが含まれており、環境に悪いため、排水溝に流さないよう回収する必要があります。
但し、通常、高圧洗浄を行わないと、埃や汚れによって塗料が付着せず、剥離の原因になります。
そこで、高圧洗浄を行わずにアスベストを飛散させずに塗料を強力に付着させ、脆弱なスレート表面(アスベスト層)を強力に固化させる方法として ⇒丁寧な素地調整を行った上で下塗り塗料としてチルコーtSP-S250を塗装してください。

2-013. SP-S250を希釈する際に使用するシンナーの選び方は?


 「塗料用シンナー」に分類されるもので、「ペイントうすめ液」が挙げられます。
主な見分け方としては、主成分に「ターベン」を使用しているものになります。

2-014. チルコートSPのように「二層反射構造」になっているのはなぜ?


 仕上塗装(HSP & HSM)で反射しきれない赤外線で発熱させること無く透過させることで、 下塗り層でも反射効果をもたらし遮熱効果を最大限に発揮します。
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錆対応塗料について 内容

3-001. 亜鉛メッキとチルコートRC-N300の違いは?


 鉄は酸素に触れると酸化被膜を形成します。 これが赤錆(Fe2O3)の場合、次々に酸素と結合し、腐食が進行します。
これに対し亜鉛メッキは、イオン化傾向により鉄が錆びる前に亜鉛が錆びるため、 鉄が錆びるのを防ぐことができます。 但し、亜鉛メッキが錆により消耗してしまった後は、鉄部の錆が進行することになります。
RC-N300は、鉄の酸化被膜を黒色被膜に転換させます。 黒色被膜は緻密な表面皮膜を形成しますので、酸素と水の進行を防ぐことができます。
亜鉛メッキとの大きな違いは、RC-N300は赤錆を黒色被膜に転換させるため、亜鉛メッキが消耗した後に塗装しても 効果があることです。この時の錆落としは、3種ケレン程度(浮錆を除去する程度)になります。
RC-N300の浸透力が約0.2〜0.3mmになるため、3種ケレンを施すことでこの深さを満たすことができます。
赤錆を転換させますので、徹底的に錆落としをする必要がなく、目に見えない赤錆まで気にする必要もありません。

3-002. アルミが錆びにくい理由は?


 アルミ自体は酸素に触れた瞬間、酸化被膜(酸化アルミ)を形成します。 しかしながら、酸化アルミは透明で見た目では判断ができず、且つ、非常に安定しているため腐食が起こりにくくなります。
チルコートRC-N300は錆変換後の表面は黒色ですが、非常に安定している為、腐食が起こりにくくなるのと同じ原理になります。
因みに、アルミは「イオン化傾向」が大変大きいので、アルミに対し、他の金属が接触し、そこに水分も接触すると、 どんどん溶け出して腐食してしまいますので、アルミ板を鉄の釘やねじで止める場合は注意が必要です。
《イオン化傾向》酸化され易さを表します。大きいほど化され易くなります。
(大) (小) アルミ ← 亜鉛 ← 鉄 ← ニッケル ← スズ ← 鉛 ← 銅 ← 銀 ← 金
(※)犠牲防食:亜鉛メッキに傷が入った場合、鉄鋼素材は剥き出しになるので、鉄が錆びるように思われますが、 この場合、亜鉛メッキが錆びるだけで、鉄は錆びません。

3-003. HOT DIP亜鉛塗装とチルコートRC-N300の違いは?


 亜鉛末塗料だと想定して、これは防錆顔料に亜鉛粉末を使用することで、 鉄を錆から守るものですが、亜鉛末塗料の場合、亜鉛メッキ同様にイオン化傾向により、鉄が錆びる前に、亜鉛が錆びる (白錆発生)ことで防錆効果を発揮します。従いまして、既に錆の発生している面に対しての効果は余り期待てきません。
RC-N300の場合、既に錆の発生している鉄面に黒色被膜を形成し、緻密な膜により錆の進行を防ぐもので、どちらにも効果があります。 従いまして、単純に比較できるものではありませんが、徹底的に錆落としを行い、鉄表面に亜鉛末塗料を塗られるとした場合、 RC-N300は3種ケレン程度の下地処理で済みます。

3-004. 「Hot Dip Galvanizing」と「cold Dip Galvanizing」の違いは?


 同じものです。但し、「Hot Dip Galvanizing」の場合、 「溶融亜鉛めっき」と呼ばれ、金属の亜鉛を高温(約460°C)で溶かしたメッキ槽の中に鋼材を浸漬させ、鉄表面に亜鉛の被膜を 形成させる防錆加工技術であるのに対し、「Cold Dip Galvanizing」の場合、「常温亜鉛めっき」と呼ばれ、亜鉛を多く含んだ 塗料を簡単に、常温で鋼材に塗装するだけで亜鉛めっきと同じように電気化学的作用で鉄に防錆できるのが特徴です。

3-005. ジンクリッチプライマーとの違いについて


 ジンクリッチプライマーとは、亜鉛粉末を含有し、犠牲防食を利用した 「錆止め塗料」になりますが、チルコートRC-N300は、「錆転換塗料」になります。それぞれ特徴と課題は以下の通りです。

ジンクリッチプライマーの特徴と課題
特 徴1:保護被膜の形成(表面皮膜が綿密なため、空気と水の侵入を抑制する
特 徴2:犠牲防食効果(代わりに錆びることで鉄部を守る)
課 題1:犠牲防食効果を発揮するために、十分な電気的接触を確保する必要がある。
⇒塗装前に徹底的に錆落としをする必要がある。

チルコートRC-N300の特徴と課題
特 徴1:保護被膜の形成(表面皮膜が綿密なため、空気と水の侵入を抑制する)
特 徴2:錆転換効果(に直接塗装ができるため、錆落としの作業負担軽減と老朽化による錆落としが困難な箇所に対しても有効)
課 題1:保護被膜の形成効果があるため、一般塗料に比べればチルコートRC-N300の表面塗膜だけでも一定の防錆効果はあります。
但し、新たに発生する錆に対して、犠牲防食などの機能を持っていないので、上塗りを徹底し、出来るだけ錆が発生しない環境作りが必要

3-006. チルコートRC-N300のスプレー缶は出来ないの?


 RC-N300はスプレーの噴射ガス(ジメチルエーテル)との相溶性が悪いため、現在の配合のまま スプレー化した場合、RC-N300がゲル化してしまいます。

3-007. タンニン酸鉄と黒錆の違いは?


 タンニン酸鉄とはタンニン酸による鉄の反応であり、黒錆は四三酸化鉄と言われ、 炭(カーボンを加えるため)による加熱処理により生成されるものになります。

3-008. チルコートRC-N300の塗布量はどのくらい?


 錆の深さによって塗布量も変わります。3種ケレンを施すこともできない箇所には、 完全乾燥する前に2回目(必要であれば3回)を塗装し、錆の深部までRC-N300を浸透させます。
また、垂直面に塗装する場合は、70〜80g/m2が限界になるため、数回に分けて塗布していただく必要があります。

3-009. 水槽の内側にチルコートRC-N300の塗装は可能ですか?


 RC-N300に限らず、水槽の内側(常時水に晒されている環境)に塗装することはできません。
(水槽の内側に塗装できる特殊な塗料はある)塗料が完全に乾燥してしまえば、ある程度の期間であれば問題ないと思います。
但し、しばらくすると水槽と塗膜の間に水が入り込んで剥がれる可能性が高くなります。(塗料が溶けるということではありません)
これは洗浄による水・雨などに対する耐水性とは無関係であり、RC-N300の主成分でもあるアクリル樹脂は高い耐水性を持っているため、 外側であれば問題ありません。

3-010. チルコートRC-N300が必ず上塗りするように謳っている理由は?


 上塗りをすることで外部に直接晒されることがなければ必然的に塗膜劣化を防ぐことができます。
また、錆の深部に浸透・転換しておりますので、一般的な防錆塗料と異なり、キズが付くことでそこから錆が一気に広がっていくことにはなりませんが、 その部分が劣化する可能性はあります。
それらの不安を取り除き、安定した防錆効果を維持していただくためにも上塗り塗装を必ずしてくださいと謳っております

3-011. チルコートRC-N300は食品衛生法をクリアしてるの?


 構造建築物等の鉄部を対象としておりますので、人の口に入る物と接する箇所への塗装として食品衛生法対象商品としての資格は取得しておりません。

3-012. 多種類の工業ガスの搬送にシリンダー容器が使用されており、この容器が返送されてきたとき、   錆による極めて激しい腐食が進行している。この容器にチルコートRC-N300を塗る場合の注意点は あるの?ガスの種類によっては、RC-N300と反応を起こすものがあるのではないの?


 チルコートRC-N300に含まれる錆転換材は鉄にのみ反応します。 例えガスに触れることがあっても問題ありません。(反応しません)
国外はわかりませんが、ボンベには内容物が分かるように塗装されています。
RC-N300もそれらと同様に扱って頂けます。 因みに、酸素、アセチレン、水素などの高圧ガスは、LNGのように魔法瓶のような構造で冷却しているわけではなく、圧力をかけて液化しているため、   遮熱塗料を塗装しても効果はありません。従いまして塗装仕様は、3種ケレン後にRC-N300を塗装、その上から一般塗料で色付していただければと 思います。(その上に保護用クリアを塗装している場合もあるそうです)

3-013. チルコートRC-N300と塩水噴霧試験(日本塗料検査協会)について


 RC-N-300は水性塗料であり親水性に優れるため、塩水噴霧試験では素地に水が到達して 膨潤しやすくなります。(塩水噴霧試験とは常に60℃の環境の中で3%濃度の塩水を噴霧し続ける)
但し、VOCなど安全性の問題から水性塗料への流れもあります。
水性防錆塗料に推奨される試験方法としては、日本塗料検査協会で受けることができる屋外暴露試験(JISK5600:5,670円/年/枚)が推奨されます。

3-014. OSPHOとは?


 OSPHOの特徴について、OSPHOに含まれるリン酸は、表面の錆を溶かした上、 表面にリン酸塩被膜を形成します。
これは、黒色被膜と同様に密度の高い被膜であり、空気や水を通しにくく、錆の発生を防ぐ効果があると言われています。
  しかし、リン酸塩被膜の場合、次第に被膜表面に微細な凸凹ができるため、この凸凹により投錨効果が生まれ、付着性は高まりますが、 上塗りをしなければ、そこから水が酸素が供給されて錆が発生してしまうため、さらにマスキング目的のプライマーを塗装して、 トップコートを施す必要があり、チルコートRC-N300に比べると塗装工程が一つ増えることになります。(単なる錆処理剤という意見もあります)
また、リン酸は水により反応するため、RC-N300同様にOSPHOも水溶性の商品ですが、含有物の中にSodium Dichromate(重クロム酸ナトリウム)とあります。 重クロム酸ナトリウムは、環境や人体に悪影響を与える有害・発がん性の高い重金属に分類されます。
類似品として、鉛を使用した防錆塗料に鉛丹さび止め塗料がありますが、こちらも問題があります。
日本塗料検査協会の見解は、「有害性の高い鉛を使用した塗料は完全になくなる傾向」にあるとのこと。
有害性・発がん性の高いクロムが、何かの原因で海に溶け出したりしたら、とんでもない公害問題・環境問題に発展する恐れがあります。

3-015. チルコートRC-N300は刷毛やローラー塗装できるの?


 問題ありません。

3-016. チルコートRC-N300の保管期間について


 お客様の保管状況によりますが、納品後、半年とお伝えしております。 冷暗所でで開分であれば1年以上経過しても問題ないと思います。参考に社内実績として4年経過しても使用上問題ありませんでした。

3-017. チルコートRC-N300の密着力について


 RC-N300は水性塗料になります。 水性塗料の特性で、完全乾燥前(半乾き)では、まだ水を含んでいるため本来の密着力を発揮できません。
また、水性塗料は油性塗料に比べ、表面張力(表面積を出来るだけ小さくしようとする力)が大きいため、ピカピカの鉄板や粉(異物)の付いた 面の密着力は劣ります。

3-018. 鉄筋コンクリートの鉄筋部分にチルコートRC-N300は有効なの?


 コンクリートはアルカリ性で、鉄筋はそれによる酸化被膜の形成で錆の発生を防ぎます。
  しかしながらコンクリートも酸性雨などにより中性化していき、次第に鉄筋に錆が発生、錆による体積膨張がコンクリートのひび割れなどを引き起こします。
これを防ぐために、既に亜鉛メッキ加工などが実際に行われているようですが、「RC-N300は有効ではない」と説明させていただいております。
理由として、亜鉛被膜のように、単なる薄い黒色被膜の形成だけであればよいのですが、RC-N300の場合、塗料の下塗りとして(塗料との接着性を考慮して) アクリル樹脂被膜を形成します。
これが、コンクリートとの密着に不安があり、「すべり」などによる鉄筋コンクリート自体の強度に影響を与えかねないためです。

3-019 モルタルの下地として使用される「ラス金網」が錆びてしまい、モルタルが亀裂を起こしているので、 ラス金網にチルコートRC-N300を塗装、黒色被膜形成後にモルタルを塗り直しても問題ないの?


 お勧めしません。理由として二つ挙げられます。
一つ目は、有機質と無機質の関係です。
ラス金網もモルタルもどちらも無機質なので問題ありませんが、RC-N300を塗装した面は有機質(フィルムなど)の状態になるため、 無機質と有機質では付着性に不安があります。
二つ目は、RC-N300のpHが酸性寄りであるためです。
モルタルはアルカリ性寄りになっており、これが酸性雨等の影響により徐々にpHが下がり亀裂が発生、酸性よりのモルタルを通って酸性化した水が 内部に侵入、ラス金網を腐食させます。
しかし、モルタルがアルカリ性寄りであれば、仮に水が浸入してもアルカリ性よりのモルタルを通った水は中性化し、腐食のリスクが軽減されます。 従って、RC-N300に上塗りを施せばこの問題は回避できますが、その場合には有機質と無機質の問題があるので、結果的にお勧め致しかねます

3-020, チルコートRC-N300の使用可能環境は何℃?


 耐熱試験(定温乾燥器により一定時間、全体を加熱し、試験片に膨れ、割れ、剥がれ、 色の変化がないか確認)により、130℃以内であれば問題なく使用できることを確認しております。

3-021. チルコートRC-N300に樹脂が含まれているのはなぜ?


 樹脂被膜を形成させることで表面を安定させています。
仮に樹脂被膜がなかった場合、タンニン酸水性なので、上塗りに水性塗料を選択すると、 タンニン酸が水性塗料の溶剤(=水)に溶け出し、表面に浮き出てきます(=ブリード)。
樹皮被膜を形成することでタンニン酸が水に触れることを防ぐことができます。
ブリードを起こさせない水性塗料や油性塗料を選択すれば問題は起こりませんが、RC-N300を使用すれば上塗り塗料の相性を気にせずに 使用することができます。

3-022. 車のドアの錆び処理について注意点は?下地処理にIPAの使用は問題ないの?


 ドア内部は元々錆びやすい部分(水などが滞留する)なので、新車製造時には カチオン電着塗料を塗布後、耐水性・耐薬品性のあるエポキシ塗料などが塗装され、ドア下部の接合部にはエポキシ充填接着剤が充填してあります。
それほど強力な塗装処理をしていても錆が発生した場合、補修は錆の進行を遅らせる程度の処理しかできない場所であることをご理解ください。
その上で、少しでも長持ちさせたいとの目的であればRC-N300を塗装していただければと思います。
下地処理にIPAを使用する目的は油分の処理であると思われますがIPAでは錆落としにはならず、きちっと洗浄できないので余り意味はありません。
また、ドア内部では水の蒸発が遅いので、常温では乾燥に相当時間が掛かります。
従いまして、IPA使用後は水洗いをして乾燥時間を多くとってください。
ワイヤーブラシが届かない場合、リン酸系錆落としの使用をお勧めしますが、この場合も水洗い後、しっかり乾燥させてから チルコートRC-N300の塗装を行ってください。
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